『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書』 (大和書房 2010年9月刊)
フランスのLe Mondeや、Liberation、イギリスのBBC、アメリカのNY TImes、CNNなどをネットで読み、日本のできごとがどのように扱われているか比較検討していると、日本のメディアが、上杉氏の言っているとおりであることは納得できる。
欧米のジャーナリストは個人的思想をベースに記事を書くが、日本の、とくに、大手の組織に属している「社員」のジャーナリストには、そういう「顔」は、許されない。テレビのコメンテーターも、新聞の社説も、一律、どこかで聞いたような、紋切り型意見しか吐かない。
個人の責任でものを言っている場合には、その思想がたとえ偏っていても、「事実」については推測できる。偏っているぶんを、読み手が調整すればいいのだから。しかし、一律同じような大儀名文は、では事実はどうなのか、ということが見えにくいし、責任の所在も見えにくい。
その意味では、日本には、真の意味でのジャーナリズムは存在しないかもしれない。上杉氏のスタイルがあたりまえのようになるべきである。
池上彰氏と比較されているレビュアーがいらっしゃったが、池上氏こそ、不明確なジャーリストの代表のようなものである。だいたい、この人の文章読んでも、肝心なところは微妙に省かれているので、私的には、氏の本には、もう手が伸びない(笑)。
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