蓮實重彥『随想』(新潮社 2010年8月刊)
「高度消費社会」、あるいは、「高度消費社会」の荒波の上に、「とりあえず」は浮上して、まっとうな啓蒙論客を気取って、イタリアンなどを編集者と食べて、ああうまかった、とTwitterで書いて、それで韜晦したかのように悦にいっているかに見える「ブログの書き手」への反論も、周到なリファランスを援用しつつ、さりげなく、してみせる、蓮實節は、健在である。
本書を読めば、「脳ってなに?」「勉強ってなに?」「生きるってなに?」という疑問がめきめき頭をもたげ、「高度消費社会を勝ち抜く」ために、世間に溢れている指南書も、クズに思える。
かなりイヤミでは、ある。しかし、もともと、イヤミとは、学識のことである。世界のまっとうな学者の論考は、こうした細かいリファランスに満ちている。マルクス『資本論』しかり。
まあ、「ブログの書き手」としか、認識されていないのではあるが、こうして反論を何ページにもわたってしてもらえただけでもよかったですね、内田樹サン、てとこでしょうか(笑)。
さらにディープに……こちゃへ↓
「評論的なるものをめぐって」を見てね↓
0 件のコメント:
コメントを投稿